SAP(ソリューションアーキテクト プロフェッショナル、現行版のSAP-C02)の教材は、日本語ならCloudTech・TechStockが定番で、英語なら Tutorials Dojo と Stephane Maarek の Udemy が事実上の標準です。私はCloudTechの問題集1本を約50時間回して、791点(合格ライン750点)でギリギリ合格しました。ここでは合格体験記46本とAWS公式ファクトから、教材の価格・問題数・カバー範囲を横並びで整理して、時間・予算・学習スタイル別の最短ルートをまとめます。
AWS SAP対策記事の一覧
この記事は AWS SAP(ソリューションアーキテクト プロフェッショナル)対策シリーズの1本です。
テーマ | 記事 |
|---|---|
試験の全体像 | |
難易度と勉強方法 | |
勉強時間 | |
おすすめ教材 | この記事 |
サンプル問題 |
SAA(ソリューションアーキテクト アソシエイト)をまだ取得していない方は → SAA完全ガイド
→ この記事では「教材選び」を掘り下げていきます。
教材選びの前提
教材を比較する前に、SAPの教材事情で押さえておきたい点が2つあります。1つ目は過去問が公式から一切公開されていない 点です。2つ目は、AWS公式が「試験の準備をする」として4ステップの公式プラン を提示していることです。この2点を押さえてから教材比較に入ると、各教材の位置づけが見通せます。
AWS公式ページ の「試験の準備をする」セクションは、①Exam Guide と Practice Question Set(無料20問)で試験形式を理解する、②Skill Builder デジタルコースと Builder Labs / Cloud Quest / Jam で知識をリフレッシュする、③Builder Labs / SimuLearn で復習・練習する、④Practice Exam(有料75問)で準備状況を評価する、の4ステップで構成されます。公式RecommendはこのSkill Builder内のリソースに限定 されており、Udemy / Tutorials Dojo / CloudTech といったサードパーティには一切言及がありません。
ただし合格体験記を46本読むと、日本語話者は CloudTech / CloudLicense + Udemy、英語話者は Maarek + Tutorials Dojo の「非公式コミュニティ定番」が主流です。公式Recommend外だけれど、Redditや合格ブログでの実績は十分あります。つまり**「公式4ステップ」と「コミュニティ定番」の二層構造** で教材を考えると、予算と学習スタイルの両方で選びやすくなります。
私はQiitaやZennの合格体験記をいくつか読んで、評判が良さそうだったCloudTechに決めました。問題の質は確かに良かったのですが、UIは使いづらく、不正解だった問題を保存する機能が見つけられず、結局Googleスプレッドシートにメモしながら復習することになりました。
なお、旧版のSAP-C01は2022年11月の改訂以降すでに受験不可です。現行はC02のみなので、この記事で紹介する教材もすべてC02対応版に絞っています。C01時代の情報を書いた記事や古いUdemy講座は避けてください。
無料で試せる公式教材
公式教材のうち、無料で始められるもの は4つです。有料のSkill Builder Practice Exam(75問、$29/月)は別物で、後の「AWS公式Prepare」の章で整理します。ここではまず「お金をかけずに感触を掴む」段階の4つに絞り込みます。
教材 | 問題数 / ページ | アクセス | 特徴 |
|---|---|---|---|
Sample Questions PDF(英語版) | 10問 / 7ページ | 無料、認証不要 | Q1=Organizations+SCP 等、本試験の長文感に近い |
Sample Questions PDF(日本語版) | 10問 / 9ページ | 無料、認証不要 | 完全和訳・日本語解説付き、競合記事ほぼ未言及 |
Skill Builder Practice Question Set | 20問 / 50分 | 無料(要サインアップ) | 4.7★(367レビュー)、公式の問題スタイルを確認 |
Exam Guide PDF v1.2(SAP-C02) | 22〜23ページ | 無料、認証不要 | 4ドメインのKnowledge / Skills一覧、学習前の必読書 |
出典: AWS Sample Questions 英語版PDF、Sample Questions 日本語版PDF、Skill Builder Practice Question Set、Exam Guide PDF v1.2
意外と知られていないのが日本語版のSample Questions PDF です。d1.awsstatic.com/ja_JP/ 配下に置かれていて、10問とも完全に和訳されています。解説も日本語で読めるので、最初の1本としては入りやすい素材になっています。Q1は Organizations と SCP を使ったコスト制御、Q3 は S3 + API Gateway + Lambda の CORS 設定など、本試験と同じ長文シナリオ形式です。10問という量では本試験75問には足りませんが、「そもそもSAPの問題文ってどんな雰囲気か」 を掴むには十分使えます。
Skill Builderの20問は、無料アカウント作成だけで受けられます。Redditで「75問のSkill Builder模試」と話題になっているのは別物(有料のPractice Exam、$29/月) なので混同しないでください。無料版は20問、有料版は75問、と覚えておけば間違いません。
このほか、サービス別に1時間動画が揃っているAWS Black BeltもYouTubeで無料で見られます。Organizations や Transit Gateway など個別サービスの深掘りで使うと効率的です。
日本語の問題集(Web+Udemy)
無料の公式教材で感触を掴んだら、次は日本語の有料教材です。主戦場はWeb問題集とUdemy模擬試験で、合格体験記24件のうち、CloudTech / CloudLicense系が7件、Udemy模擬が6件 と、この2系統で半数を占めていました。価格帯は月額980円のサブスクから、Udemy通常価格¥27,800まで幅があります。
教材 | 問題数 | 料金 | 対応版 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
CloudTech | 400問+ | 月額980円 | SAP-C02 | 私が1本で使った教材、解説が充実 |
TechStock / CloudLicense | SAP専用問題集 | 月額プラン | SAP-C02 | 過去問式、2週間760点合格の事例あり |
aws-exam.net | 400問 | 無料10問 / 登録50問 / Premium | SAP-C02 | 累計18万人・合格率約80% |
Udemy Shota K 420問 | 420問 | ¥27,800(セール¥1,500〜2,500) | SAP-C02 | 中上級者向け、Masaki_T氏 3週間822点 |
Udemy Clouds Starter | 模擬問題集 | ¥2,600 | SAP-C02 | 低価格、初心者〜エキスパート対応 |
Udemy Maruchin Tech | 演習テスト | ¥27,800(セール価格あり) | SAP-C02 | SAP-C02対応、4回分模試 |
出典: aws-exam.net 公式、midlevelse.com Udemy 3選、zenn.dev purple_matsu1(CloudTechのみ3ヶ月合格)、qiita.com shinkaaaai(CloudLicense 2週間760点)
Udemyの**¥27,800という価格は通常価格** で、月2〜3回のセール時は¥1,500〜¥2,500まで下がります。初回購入時や「おすすめ」メールのタイミングで急に安くなるので、買うタイミングを待つのが定石です。定価で買うのはもったいないので、欲しい講座を「お気に入り」に入れてセール通知を待つのが現実的な買い方です。
aws-exam.netは累計18万人の利用者 と、合格率約80%の実績を公式で出しています。10問までは完全無料、メール登録で50問、Premium登録で全400問にアクセスできます。無料10問だけでも問題の雰囲気は掴めるので、最初の1本に向いている素材です。
私が実際に使った教材はCloudTech 1本です。学習時間は約50時間、3周して結果は791点でした。当時のAssociate保有数はSAA / DVA(デベロッパー アソシエイト) / SOA(SysOpsアドミニストレーター アソシエイト)の3つで、試験慣れした状態での連続受験だった点は付記しておきます。
一番よく覚えているのは、問題を解く時間よりも「なぜこの選択肢が不正解なのか」を読み込んでいる時間の方が長かったという感触です。1本に絞って解説まで腰を据えて読む、という進め方が私には合っていました。ただし未経験の方が同じ1本集中のやり方で走ると、確実に時間が足りなくなるタイプの勉強法だと思います。
なお、CertsHero や ExamTopics といった「ダンプ系」のサイトもネット上に存在しますが、これらはAWS認定規約違反の可能性があり、利用すると資格剥奪のリスクがあります。推奨しません。 合格体験記でも触れないのが無難です。
英語の問題集と動画
日本語教材を一通り見てきましたが、英語に抵抗がない方には海外主流の選択肢もあります。英語で教材を探すなら、海外の合格パターンはMaarek + Tutorials Dojo でほぼ固定です。Reddit の r/AWSCertifications で合格報告を見ると、この2本立てが繰り返し推奨されています。iakashburman氏の投稿(358票)、lujain77sh氏の投稿(427票)、Limp-Pay7383氏の投稿(16票、832点合格)、Due_Entrepreneur6016氏の投稿(33票) のいずれも同じ結論を挙げています。
教材 | 価格 | 時間 / 問題数 | 形式 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
$14.99 一括 | 300問 / 17セット / 1年アクセス | 問題集(Timed / Review / Section / Randomized) | 海外主流、模試徹底周回派 | |
セール$11.99〜 | 16h34m / 205レクチャー | 動画+スライド500枚+ | 体系的に1周したい、228,329受講 | |
$80 一括(生涯アクセス) | ハンズオン重視 | 動画+実機デモ | ハンズオン派、深掘り派 | |
セール$11.99〜 | 21h24m | 動画+日本語字幕17言語 | 英語字幕で粘れる日本語話者 | |
$6.99 | 250+ページPDF | PDF書籍(Practice補完) | TD問題集のサブ教材 |
Tutorials Dojo(TD)の $14.99 は海外でも最安値クラス の本格問題集です。300問が17セット(うち6セットは本試験と同じ75問×180分の模擬試験形式)に分かれていて、4.9★(153レビュー)という高評価です。Jon Bonso氏監修で、解説もかなり丁寧に書かれています。英語ですが、問題文自体は技術用語が中心なので、日本語読者にも読めるレベルです。
Maarek の Udemy動画はスライド中心 で、実機デモはほぼありません。16時間34分で205本のレクチャーがコンパクトに詰まっています。英語ですが字幕も付くので、日本語話者でも「字幕onで聞き流す」使い方は可能です。
Cantrillの $80 は Udemy の $11.99 と比べると高めですが、ハンズオン重視 でラボが充実している点が違います。実機で手を動かしたい方や、Maarek の動画を見ても「スライドだけだと実感が湧かない」と感じる方には合います。生涯アクセスなので、SAP合格後に他の認定対策にも使い回せるのが利点です。
Neal Davis の Udemy は日本語字幕を含む17言語対応で、日本語話者には意外と使いやすい選択肢になります。ただしMaarek と比べると受講者数(71,259)は3分の1で、Reddit での言及もやや少なめです。
白状すると、私はこの英語教材のラインは最後まで手を出しませんでした。日本語の問題集1本で進めると決めた時点で、英語に切り替えて学び直す時間がなかったという事情の方が大きいです。英語で押し切る自信がある方なら、日本語より情報量は厚いので、素直にMaarek + TDに乗る方が近道だと思います。
日本語の参考書
Web問題集と動画を見てきましたが、書籍派の読者もいるはずです。日本語でSAP-C02対応の参考書は、現時点で2冊 に絞られます。長らく山下光洋『改訂第2版』が唯一でしたが、2025年6月に翔泳社EXAMPRESSが出て選択肢が2冊に増えました。
項目 | 山下光洋『改訂第2版』 | 翔泳社 EXAMPRESS |
|---|---|---|
出版社 | SBクリエイティブ | 翔泳社 |
価格 | ¥3,300 | ¥3,520(本体¥3,200+税10%) |
対応版 | SAP-C02 | SAP-C02 |
発売日 | 2024年改訂 | 2025年6月16日 |
構成 | 本文+章末問題+模擬試験 | 例題68 + 本番模試1回分 + 章末確認問題64 = 計132問+ハンズオン特典 |
位置づけ | 長らくSAP-C02対応"唯一"の日本語書籍 | ハンズオンガイドが特徴 |
出典: nokonokonetwork.com 参考書まとめ、翔泳社 EXAMPRESS 書誌、midlevelse.com 書籍レビュー


書籍を使うべきかという問いには、合格体験記24件を読むと5件(約2割)が推奨・19件が非推奨または言及なし という分布です。問題集(CloudTech / TD)だけで合格する人が多数派で、書籍は「サブ教材」「静かに読み込みたい派の選択肢」といった位置づけになります。
山下光洋本は長らく「SAP-C02対応の唯一の日本語参考書」と言われていました。その信頼感は強く、tomatechnote氏(806点合格) や tsukulink氏(791点合格) も愛用書として挙げています。2025年6月に出た翔泳社EXAMPRESSは例題68 + 本番模試1回分 + 章末確認64問で計132問 というボリューム構成で、ハンズオンガイド特典が付くのが差別化ポイントです。
私は書籍にも目を通してみたのですが、結局は問題集で攻める方が手っ取り早いと思いました。本を読むだけだと頭に入ってこない感覚があって、解きながら解説を読む進め方の方が記憶に残りやすかったです。ただし「先に概念を地図として押さえないと問題文を読むのがしんどい」という方には、書籍を1冊挟んでから問題集に入る方が遠回りに見えて近道だと思います。
AWS公式4ステップと市販教材の対応表
ここまで教材を日本語・英語・公式に分けて紹介してきましたが、「公式4ステップの中でどの教材をどこに使うか」を整理すると、学習計画が一気に立ちやすくなります。この章は難易度と勉強方法(C1)の「勉強方法5パターンと公式4ステップ」で触れた内容と重なる部分もあるので、C2では公式4ステップに「教材名レベルの深掘り」「日本語/英語の並列」「公式のみで合格する場合のコスト試算」を重ねて 整理する構成です。
公式ステップ | 公式リソース | 日本語代替 | 英語代替 |
|---|---|---|---|
①試験形式を理解 | Practice Question Set(20問、無料) | CloudTech 1周目 / aws-exam.net 50問 | TD Review 1 / Maarek practice |
②知識をリフレッシュ | Builder Labs / Cloud Quest / Jam(一部Subscription) | 山下光洋本 / Udemy Shota K | Maarek動画 / Cantrill |
③復習・練習 | SimuLearn / Builder Labs(Subscription) | CloudTech 3〜5周 / TechStock徹底周回 | TD全6回+Cantrill ハンズオン |
④準備状況を評価 | Practice Exam(75問、$29/月) | Udemy模擬1回 | Official Practice Exam / Skill Builder |
出典: AWS公式 SAP-C02認定ページ、Skill Builder Practice Exam

公式のみで合格する場合のコスト試算 は次のとおりです。Skill Builder Individual Subscription が $29/月なので、2ヶ月で $58(約8,700円)、半年で $174(約26,000円)の追加コストが乗ります。Exam Guide / Sample PDF / Practice Question Set は無料ですが、Practice Exam 75問や Builder Labs を使うならSubscriptionが必須です。ここに受験料 40,000円(税別)を足すと、公式のみ2ヶ月ルートで約48,700円が最小見積りになります。
ただし公式教材は基本的に英語UI です。日本語の問題セットは Sample Questions PDF の10問しか揃っていないので、日本語で進めたい方には負担が大きくなります。現実的には、ステップ1(Practice Question Set 20問)とステップ4(Practice Exam 75問)だけ公式を使い、ステップ2・3はCloudTechや山下光洋本で補強するハイブリッド型が、日本語読者には一番現実的です。
この対応表をご自身のルートに当てはめると、私はステップ1と3と4だけを踏んで、ステップ2の「知識をリフレッシュする」を完全に飛ばしていたことになります。合格ラインから上は41点しかなかったので、ステップ2の厚みが足りなかった影響は確実に出ていたはずです。
この表を眺めていると、当時のギリギリ感がきれいに説明できてしまうのが少しこわい、というのが正直な感覚です。もう一度受けるなら、問題集に入る前に動画か書籍でリフレッシュの層を挟む、というやり方に変えると思います。再現性を求める方にこそ、この対応表をそのままなぞるような組み方をおすすめしたいです。
タイプ別・費用シミュレーション
教材を並べられた状態で、ご自身の状況でいくらかかるか・どの教材を選ぶか を決めるとき、まず3問の診断フローでルートを絞り込みましょう。
Q1. Associate(SAA/DVA/SOA)を2つ以上保有していますか?
YES → Q2 へ
NO → 「日本語フル」「ハンズオン重視」「未経験王道」から選ぶ(Q3 へ)
Q2. SAP-C02を保有中で有効期限が近づいていますか?(6ヶ月以内目安)
YES → 再認定ミニマル(30〜50h、約24,400円、50%割引適用)
NO → Q3 へ
Q3. 英語の動画・問題集に抵抗がありませんか?
YES → 海外ミニマル(Maarek + TD、200h、約44,100円)
NO → 日本語ミニマル PO型(CloudTech 1本、50h、約42,000円)
診断結果を受けて、6ルートの総費用と学習時間を並べるとこうなります。
ルート | 総学習時間 | 教材費 | 受験料 | 合計 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|---|
日本語ミニマル(PO型) | 50h | CloudTech ¥980〜2,000 | 40,000円 | 約42,000円 | Associate 3つ持ち・短期連続受験 |
海外ミニマル(Maarek+TD) | 200h | Maarek $11.99 + TD $14.99 ≒ 4,100円 | 40,000円 | 約44,100円 | 英語読解OK、SAA単独保有 |
SAA標準2ヶ月プラン | 100〜150h | Maarek + TD + 山下光洋本 ≒ 7,400円 | 40,000円 | 約47,400円 | SAA保有、標準的ルート |
日本語フル(未経験・長期) | 150〜250h | 山下¥3,300+EXAMPRESS¥3,520+CloudTech¥1,980×2+Skill Builder$29×2 ≒ 16,500円 | 40,000円 | 約56,500円 | 未経験、3〜6ヶ月かけたい |
ハンズオン重視派 | 200〜300h | Cantrill $80 + TD $14.99 + Skill Builder $29×3 ≒ 22,500円 | 40,000円 | 約62,500円 | 実機経験を積みたい |
再認定ミニマル(50%割引) | 30〜50h | Skill Builder $29×1ヶ月 ≒ 4,400円 | 20,000円(50%割引) | 約24,400円 | SAP-C02保有で有効期限が近い方 |
出典: AWS公式 受験料ポリシー、Tutorials Dojo Practice Exams、Stephane Maarek Udemy、Adrian Cantrill、CloudTech

私が実際に歩いたのは、このうちの「日本語ミニマル(PO型)」でした。内訳はCloudTech月額980円×2ヶ月と受験料40,000円で、合計約42,000円です。学習時間は50時間、Associate 3つ持ちの状態での連続受験という前提があってのルートでした。
試験会場を出た瞬間に「もう受けたくない」と強く思いました。長時間ずっと頭を使うのは純粋に疲れますし、受験料はかかるし、会場までの移動は面倒で、そのために平日に時間給を取るのもわずらわしかったからです。費用表に載る金額だけを見ても、この「見えない面倒さ」は映らないので、ルートを決めるときは一度に受けきれる体力と時間を念頭に置いた方が確実です。
50%割引バウチャーは地味に効きます。 AWS公式の受験料ポリシー によると、試験の50%を対象とするバウチャーは試験購入時に料金の50%割引で有効と明記されているのが公式の表現です。適用条件(対象試験・発行タイミング・適用順序)の詳細は AWS Certification Account 内の Xvoucher ページで確認できます。再認定の対象者には運用上発行されているケースが多いので、SAPの予約前にバウチャー残高と有効期限を手元で確認しておくと、費用計画が立てやすくなるはずです。
生成AIトピックへの備え

費用と時間で教材を選び切ったあとに、もう1つ頭に入れておきたい軸があります。2026年以降のSAP対策で教材選びの新しい軸 になり得るのが、生成AIトピックへの対応です。AWS公式のHTML版 Exam Guide には、PDF v1.2(2025年2月11日発行)には無い**「新たなトピック: セキュリティと責任ある AI コントロールの設計」** セクションが追加されています。
このセクションで扱われるのは、Amazon Bedrock ガードレールによるコンテンツフィルタリング、AgentCore Identity を使った生成AIアプリへのアクセスコントロール、AWS Step Functions での承認メカニズム付き人間監視ワークフロー、の3テーマです。公式は**「これらの新たなトピックに関する問題は、新しいコンテンツの評価を目的として含まれており、試験のスコアには影響しません」** と明記しています。プレテスト枠なのでスコアには響きません。
ただし現時点でこの新章に対応している教材は確認できていません。CloudTech・Tutorials Dojo・Maarek・山下光洋本のどれも、2026年4月時点では従来の4ドメインまでがカバー範囲です。2026年後半以降の改訂で市販教材にも反映されてくるはずなので、「生成AI対応済」かどうかが教材選定の新しい軸 になります。焦って対策する必要はありませんが、「出る可能性がある」と知っているだけで本番で戸惑わずに済みます。
次に読む記事
ここまでで教材の全体像と費用の見当が付いたら、次は実際の勉強の進め方と本試験レベルの演習です。
Speed Study編集部
AWS認定資格の学習をサポートするSpeed Study公式編集部です。