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AWS SAAの勉強方法|3パターンで解説

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AWS SAAの勉強方法|3パターンで解説

AWS SAA(ソリューションアーキテクト アソシエイト)の勉強法は、突き詰めると「インプット→問題演習→模試で仕上げ」の3ステップです。ただし、AWS経験者とIT未経験者では教材も時間もまったく違います。

経験者なら2-3週間、20時間前後で受かる人がいます。一方、未経験から始めると2-3ヶ月・100時間くらいが現実的なラインです。同じ試験を受けても、必要な準備量はおよそ5倍違います。日本語・英語の合格体験記47件を読み込んだうえで、経験レベル別に「何をどの順番でやるか」を整理しました。

SAA対策記事の一覧

この記事はSAA(ソリューションアーキテクト アソシエイト)対策シリーズの1本です。

テーマ

記事

SAAの全体像

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勉強の進め方・学習ステップ

勉強方法ガイド(この記事)

難易度・合格率

難易度と合格率

教材の比較・選び方

おすすめ教材まとめ

サンプル問題の解き方

問題の解き方

→ この記事では「勉強方法」をまとめています。

SAAに受かる勉強法は「3ステップ」

SAA合格の3ステップ勉強法

日本語27件+英語20件、計47件の合格体験記を読み込んだところ、合格者のほぼ全員が同じ流れで勉強していました。

  1. 全体像をつかむ(書籍 or 動画)
  2. 問題集を繰り返す(学習時間の7割をここに)
  3. 模擬試験で仕上げる(80%安定で受験OK)

違いは各ステップにかける時間だけです。AWS経験者なら2-3週間、IT未経験者でも2-3ヶ月で合格している人がいます。

CLF(クラウドプラクティショナー)とは問われることの質が違います。CLFは知識問題で、SAAは設計問題です。この違いの詳細は難易度と合格率で解説しています。各ステップを進めるときもこの違いを意識してください。

ステップ1 — 全体像をつかむ

まずはインプットです。SAAの出題は4つの分野に分かれていて、それぞれ「どんな設計課題が出るか」「どのサービスを使うか」が違います。全部を均等に覚えるのではなく、この配分を意識しながら主要サービスの役割と組み合わせ方をざっくり把握します。

分野

配分

どんな設計課題か

頻出サービス

セキュアなアーキテクチャの設計

30%

アクセス制御、暗号化、ネットワーク分離

IAM、KMS、VPC、Security Group

弾力性のあるアーキテクチャの設計

26%

可用性の確保、バックアップ、障害復旧

Multi-AZ、Auto Scaling、S3、RDS

高パフォーマンスアーキテクチャの設計

24%

スケーリング、キャッシュ、非同期処理

CloudFront、ElastiCache、Lambda、SQS

コスト最適化アーキテクチャの設計

20%

料金モデルの選択、ストレージ最適化

Spot Instance、S3ストレージクラス、Reserved Instance

SAA-C03 4分野の出題配分と頻出サービス

D1(セキュリティ)とD2(弾力性)で56%を占めており、この2分野が合否を左右します。インプット段階では、各分野の頻出サービスが「何をするか」をざっくり理解できればOKです。

書籍なら「AWS認定資格試験テキスト」、動画ならUdemyの試験対策講座が定番です。ただし完璧に覚える必要はなく、上のテーブルに出てくるサービス群の「何をするサービスか」と「どう組み合わせるか」を押さえれば十分です。期間としては1-2週間が目安です。

AWS経験者はこのステップを飛ばして問題集から始めてOKです。私もインプットなしで問題集に直接入りました。業務で触っているサービスの問題は、選択肢を見た瞬間にわかります。

ステップ2 — 問題集を繰り返す

ここが勝負です。学習時間の7割をここに使ってください。

私の進め方はシンプルでした。問題集を全体通して1周して、間違えた問題を当たるようになるまで繰り返しました。それだけで正答率9割まで持っていけました。

大事なのは「なぜ不正解か」まで理解することです。SAAはシナリオ問題が中心なので、答えの番号を覚えても意味がありません。たとえば「高可用性を維持しつつコストを最小化する」問題で、Multi-AZ RDSとRead Replicaのどちらが正解かは要件次第です。「なぜこの構成が最適で、他の選択肢はなぜダメなのか」を毎問考えてください。

SAAで特に引っかかりやすいのは、可用性とコストのトレードオフです。たとえば「最もコスト効率が良い構成はどれか」と聞かれたらオーバースペックな選択肢を除外し、「ダウンタイムを最小にするには」と聞かれたら安い選択肢を除外します。こうした判断の練習が問題演習の本質です。

最初の正答率は40-60%で普通です。ある合格者はUdemy模試で40%を取って心が折れかけましたが、Ping-tに切り替えて粘り、最終的に824点で合格しています。

わからない問題は生成AI(ChatGPT、Gemini等)に質問するのも有効です。2025年以降の合格者で活用が急増しています。ただしAIの回答を鵜呑みにせず、AWS公式ドキュメントで裏取りしてください。

なお、Ping-tのAWS SAA(SAA-C03)問題集は2025年8月に有料化されています。教材の選び方はおすすめ教材まとめを参照してください。

ステップ3 — 模擬試験で仕上げる

問題集で9割近く取れるようになったら、模擬試験で本番形式に慣れます。SAAは65問・130分で、うち15問は採点対象外(統計用)です。不正解のペナルティもないので、わからなくても必ず全問解答してください。また補償モデル(分野ごとの合格ラインなし)なので、苦手分野があっても他で稼げば合格できます。

受験のGO/NO-GO判断は以下が目安です。

模試正答率

判断

80%以上安定

受験OK

75%前後

あと1-2週間

60%未満

ステップ2に戻る

この基準はReddit(r/AWSCertifications)の合格者群と、47件の体験記スコアデータから導いたものです。

ちなみに、合格者ほど「手応えがなかった」と言います。体験記からはそういう声が多いです。

AWS公式のPractice Question Set(無料・40分)も本番形式の練習に使えます。AWS Skill Builderで利用でき、評価は4.7/5.0です。

経験レベル別の勉強ルート

経験レベル別SAA勉強ルート

3ステップの枠組みは同じでも、経験レベルで教材と時間配分が変わります。47件のスコアと勉強時間のデータから、3パターンに整理しました。

パターンA — AWS実務経験者(20-60時間)

一番シンプルなパターンで、問題集だけでも合格できます。インプットは不要か、苦手分野だけ拾い読みすれば十分です。

私は問題集のみ・20時間で812点でした。別の合格者はAWS経験2年で2週間・20時間弱、782点で合格しています。経験者にとっては、知らないサービスの穴を埋める作業がメインです。

私が一番苦労したのは、業務で使わないサービスの理解でした。実務ではEC2・S3・RDS・Lambdaあたりが中心ですが、SAAではStorage Gateway・DataSync・AWS Transfer Familyなどの移行系サービスや、KinesisやSQS/SNSのメッセージング系も頻出します。問題集を1周すると弱点が見えるので、そこを集中的に潰してください。

パターンB — IT経験者・AWS未経験(50-120時間)

AWS経験がない場合は、まず基礎を入れる必要があります。書籍 or Udemy動画で1-2週間、そこから問題演習に移ります。

SIer5年目の方が3週間・100-120時間で824点でした。IT歴3ヶ月の方でも56時間で合格しています。CLF取得済みなら基礎固めを1週間に短縮できます。

この層で効果的だったのは「なぜ他の選択肢が不正解か」まで考える手法です。ある合格者は1問ごとに「逆にどういう問題ならこの選択肢が正解になるか」まで考えた結果、シナリオ問題の読解力が一気に上がったそうです。

パターンC — IT未経験者(100-200時間)

IT経験もない状態から「何から始めればいいか」迷うなら、まずCLF(クラウドプラクティショナー)を取得してからSAAに挑むのが最短ルートです。AWS公式も「IT経験がない方はまずCLFを取得すると効果的」と案内しています(出典)。

文系新卒の方が3ヶ月89時間で781点でした。IT未経験の新卒でも1ヶ月100時間で764点を取っています。いずれもCLFの基礎を入れてからSAAに進んでいます。

ルートとしては、CLF取得→SAA書籍+動画で2-3週間→問題集2-3周→模試80%→受験という流れです。CLFで学んだ基礎(責任共有モデル、Well-Architected Framework等)がSAAでもそのまま使えるので、遠回りに見えて結局早いです。

やってはいけない3つの勉強法

SAA やってはいけない3つの勉強法

ここまでが「やるべきこと」です。逆に47件の体験記には「こうやって失敗した」という記録もあるので、同じ失敗をしなくて済むように避けるべきパターンを3つ挙げます。

1. 参考書を完璧に読んでから問題集に進む

SAAは4分野×数十サービスで範囲が膨大です。しかも問われるのは「S3のストレージクラスは何種類あるか」ではなく「この要件ならS3 Standard-IAとS3 Glacierのどちらが最適か」という設計判断です。参考書を隅から隅まで暗記しても、設計の判断力は身につきません。読み込む→忘れる→読み直すの無限ループに陥ります。

ある合格者は参考書で挫折した後、方針を変えて「まず問題を見て、何が聞かれるかを知ってから参考書に戻る」アプローチに切り替え、810点で合格しています。インプットは「ざっくり1周」で止めて、問題集へ早めに移ってください。

2. 答えを暗記する(理解せずに正答率を上げる)

問題集へ早めに移るのは正解です。ただ、繰り返し方に落とし穴があります。同じ問題集を何周もしていると、問題文を見ただけで答えが浮かぶようになります。正答率は上がりますが、本番では同じ知識が別の聞き方で出ます。

たとえばPing-tで「S3のライフサイクルポリシー」を正解できても、本番では「月1回しかアクセスしないログデータを最安で保持する構成」と聞かれます。S3 Standard-IA、Glacier Instant Retrieval、Intelligent-Tieringのどれが正解かは、アクセス頻度と取り出し時間の要件で変わります。だから「答えの番号」ではなく「選択の根拠」を覚えてください。

対策は、別の問題集で解いてみることです。選択肢を隠して自分の言葉で説明できれば、理解できています。

3. CLFの延長で勉強する

CLFは「S3とは何か」の知識問題で、SAAは「この要件でどの構成が最適か」の設計問題です。アプローチが根本的に違います。

SAAの設計問題には決まった解き方があります。具体的には、問題文の最後に「最もコスト効率が良い構成はどれか」「運用負荷を最小にするには」といった条件が書かれていて、この一文が正解を決めます。同じ「EC2でWebサーバーを立てる」シナリオでも、条件が「コスト最適化」ならSpot Instanceが正解になり、「最高可用性」ならMulti-AZ + Auto Scalingが正解になります。そのため知識を詰め込むより、「シナリオ→制約→末尾の条件を読み取り→最適なサービスを選ぶ」という思考プロセスを練習してください。

模擬試験の使い方と受験の判断基準

問題集で力がついたら、次は模試で受験の判断をします。

80%以上を安定して取れたら受験してOKです。Reddit合格者の大半がこの基準で受験しています。ある合格者はPing-tで90%安定してから受験し、853点でした。

不合格から合格した例もあります。708点で不合格になった方が、AI(Gemini・Claude)と手書きノートを組み合わせて1ヶ月復習し、778点で合格しました。スコアが70点伸びた要因は「新しい問題を解く」ではなく「間違えた問題を深く理解する」だったそうです。

無料で使える公式模試もあります。評価4.7/5.0のAWS公式Practice Question Set(40分)はSkill Builderから無料で利用できます。あわせてDomain Review(分野別復習・各45分×4)も無料です。

よくある質問

Q. CLFを飛ばしてSAAから受けていい?

IT経験者なら可能です。私もCLFを飛ばしてSAAから受けました。ただしCLFの基礎(責任共有モデル、Well-Architected Framework)はSAAでも頻出します。基礎に不安があるならCLFの学習だけでもしておくと効率的です。

Q. ハンズオンは必要?

合格だけなら不要です。ハンズオンなしで882点(47件中最高スコア)を取った合格者がいます。ただし実務で使うなら、EC2・S3・VPCは触っておくと理解が深まります。

Q. 独学で合格できる?

はい。47件の合格体験記のほぼ全員が独学です。教材費はPing-t+Udemy模試(セール時1,500円)で数千円程度ですし、受験料のみ(150 USD)で合格した例もあります。

Q. 日本語の翻訳が読みにくいと聞くが?

画面上で英語原文に切替可能です。

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Speed Study編集部

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