AWS試験合格への最短ルート
模擬問題とAI解説で、AWS認定試験の合格を目指しましょう

目次
模擬問題とAI解説で、AWS認定試験の合格を目指しましょう
DOPの問題集を初めて開いたとき、問題文の長さに面食らう方がほとんどです。1問あたり200〜400文字のシナリオが続き、選択肢も4つすべてが「それっぽい」構成になっています。SAA(ソリューションアーキテクト アソシエイト)の知識がある方でも、DOPの問題形式には別の読み方が必要です。
私がDOP(DevOpsエンジニア プロフェッショナル)を受験したとき、ECSの設定問題が想定以上に出て少し焦りました。ただ、「複数サービスの連携の中でどれが最も運用コストを下げるか」という問いの軸さえ掴んでいれば、初見のシナリオでも絞り込めます。782点で合格できた理由は、知識量より「消去の基準」を持っていたことだと考えています。
この記事ではDOP-C02の解法テクニック3つと、D1〜D6の各分野から選んだ例題6問を実演する構成です。
この記事はDOP(DevOpsエンジニア プロフェッショナル)対策シリーズの1本です。
テーマ | 記事 |
|---|---|
DOPの全体像 | |
勉強方法と難易度 | |
サンプル問題の解き方 | この記事 |
→ この記事では「DOPのサンプル問題と解き方」を、分野別の例題で実演します。
DOP-C02は75問・180分の試験です。1問あたり2分24秒が目安ですが、長文シナリオが続くため体感的にはもっと短く感じます。
試験ガイドが定める6分野の配点はこうなっています。
分野 | 配点 | 主なテーマ |
|---|---|---|
D1 SDLCのオートメーション | 22% | CodePipeline・CodeBuild・CodeDeploy |
D2 設定管理とIaC | 17% | CloudFormation・CDK・Systems Manager |
D3 耐障害性の高いクラウドソリューション | 15% | Auto Scaling・Route 53・マルチリージョン |
D4 モニタリングとロギング | 15% | CloudWatch・X-Ray・OpenSearch |
D5 インシデントとイベントへの対応 | 14% | EventBridge・Lambda・Systems Manager Automation |
D6 セキュリティとコンプライアンス | 17% | Organizations・SCP・Secrets Manager |
出典: AWS Certified DevOps Engineer – Professional (DOP-C02) 試験ガイド
DVA(デベロッパー アソシエイト)との最大の違いは出題スタイルです。DVAは「このAPIの動作は?」のようなサービス単体の理解を問いますが、DOPは複数サービスが連携するシナリオの中で「最もコスト効率が高い構成」や「最も運用負荷が低い方法」を選ぶ形式が中心になります。
比較項目 | DVA(デベロッパー アソシエイト) | DOP(DevOpsエンジニア プロフェッショナル) |
|---|---|---|
問題スタイル | サービスの機能・APIを問う | 複数サービスの連携シナリオを問う |
問題文の長さ | 比較的短い | 長い(1問200〜400文字が普通) |
選択肢の内容 | 機能の正誤 | 運用コスト・実装工数・最適な組み合わせ |
難易度 | アソシエイト | プロフェッショナル |
問題文を読むだけで時間を消費してしまうのはこの長さのためです。次のセクションの解法テクニックを使えば読解時間を短縮できます。

DOPの設問には「最もコスト効率が高い」「最も運用負荷が低い」「最小工数で」というフレーズが繰り返し登場します。このフレーズが出たら、手動操作・自前実装・個別設定が含まれる選択肢は真っ先に除外してください。
除外の判断基準はシンプルです。
4択を2択まで絞れれば、残りは具体的なサービス知識で決めます。
「最小工数」「最もコスト効率」と聞かれたら、完全マネージドサービスを選ぶのが正解になりやすいパターンです。
EC2上のJenkins → CodePipeline + CodeBuild(マネージド)
自作のLambda監視 → AWS Config + Systems Manager Automation
手動ドリフト検知 → AWS Config ルールによる継続的評価
DOPのタスクステートメントでは運用負荷の最小化が繰り返し求められており、インフラ管理の手間を減らす方向の選択肢が正解になるパターンが多いです。
CloudFormationやCDKで管理しているインフラに手動変更が加わったとき、DOPでは「どうやって検知・修正するか」という問いが頻出です。
正解パターンはほぼ決まっています。
「IaCで定義した状態と実際の状態が一致していること」を維持するためにどのサービスを組み合わせるか、という問いの軸を意識すると消去が速くなります。

ある企業が、ALBを前面に配置したAuto ScalingグループのEC2インスタンスにデプロイされているレガシーアプリケーションの新バージョンをデプロイする計画を立てています。サービスの中断を避けるため、すべてのトラフィックが新バージョンに移行される前にカナリアテストを実施する必要があります。この要件を満たすソリューションはどれですか?
A. Blue/Green環境として新バージョンのALB + Auto Scalingスタックを準備し、Route 53の加重エイリアスAレコードで2つのALBへのトラフィックを調整する
B. Blue/Green環境として新バージョンのALB + Auto Scalingスタックを準備し、CloudFront Webディストリビューションで2つのALBへのトラフィックの重み付けを調整する
C. CodeDeployのLambda用カナリアデプロイメント設定(Canary10Percent30Minutes)を使用してカナリアデプロイメントを実行する
D. API GatewayのALBとのプライベート統合を設定し、新バージョン用に別ステージを準備してカナリアリリースデプロイメントを実行する
設問の軸 :「サービス中断なし」+「カナリアテスト(段階的トラフィック移行)」の2条件です。
消去の流れ:
正解:A(Blue/Green + Route 53 加重ルーティング)
新バージョンのスタックを並行稼働させ、Route 53の加重エイリアスレコードでトラフィック比率を制御します。最初は10%だけ新環境に流し、問題なければ段階的に100%へ移行する運用が可能です。
覚えるべき対応 :「EC2 + ALB構成のカナリアテスト → Route 53 加重ルーティング」のパターンを覚えてください。CodeDeployのカナリア設定はECSやLambda用で、EC2 + ALB構成には適用できません。Route 53はDNSレベルでのトラフィック分割を担います。

企業がAWS CloudFormationでAuto ScalingグループのEC2インスタンスを管理しています。新しいAMIが利用可能になるたびにCloudFormationテンプレートを手動で更新しており、人的ミスと管理オーバーヘッドが発生しています。このプロセスを自動化する最もコスト効率の良いソリューションはどれですか?
A. CloudFormationテンプレート内でLambdaをバックエンドとしたカスタムリソースを使用して最新のAMI IDを取得し、起動テンプレートリソースブロックで参照する
B. CloudFormationテンプレートの条件文で新しいAMIを確認し、cfn-initヘルパースクリプトで新しいAMI IDを取得して起動テンプレートで参照する
C. AMIマッピングを使用し、EventBridge + Lambdaで1時間ごとにAMIを検出してマッピングを更新する
D. EC2インスタンスでカスタムシェルスクリプトを1時間ごとに実行し、新しいAMI検出時にCloudFormationテンプレートの起動テンプレートを直接更新する
設問の軸 :「AMI更新の自動化」+「人的ミスの排除」+「最もコスト効率」の3条件です。
消去の流れ:
正解:A(CloudFormation カスタムリソース + Lambda)
CloudFormationのカスタムリソースはスタック作成・更新時にLambda関数を呼び出し、その戻り値をテンプレート内の他のリソースで参照できます。Lambda関数がEC2 APIで最新のAMI IDを取得し、起動テンプレートに渡すフローが最もIaCの原則に沿った自動化です。
覚えるべき対応 :「CloudFormationで外部データを動的に取得 → カスタムリソース(Lambda)」のパターンはD2で頻出します。テンプレートを外部スクリプトで直接書き換える方式はIaCの一貫性を壊すので、DOPでは選ばないのが原則です。
出典:AWS CloudFormation — カスタムリソース

ALB + Auto Scaling + RDS MySQLで構成されるアプリケーションをCloudFormationで管理しています。災害復旧シミュレーションで復旧時間が長くデータ損失が過大だったため、IT監査に不合格となりました。最短の復旧時間と最小のデータ損失を実現するマルチリージョンDR計画はどれですか?
A. 別リージョンでCloudFormationスタックを起動し、S3クロスリージョンレプリケーションを有効化する。ALBで他リージョンにトラフィック分散し、RDSマルチAZで可用性を確保する
B. 別リージョンでスタックを起動し、別リージョンにRDSスタンバイDBを作成する。S3クロスリージョンレプリケーションを有効化し、フェイルオーバー時にスタンバイDBを自動昇格させる
C. 別リージョンでスタックを起動し、EventBridge + Lambdaで日次のRDSクロスリージョンスナップショットを取得する。S3をGlacierにレプリケーションし、障害時にスナップショットから復元する
D. 別リージョンでスタックを起動し、RDSリードレプリカを別リージョンに作成する。S3クロスリージョンレプリケーションを有効化し、フェイルオーバー時にリードレプリカをマスターに昇格させる
設問の軸 :「最短の復旧時間(RTO)」+「最小のデータ損失(RPO)」の2条件です。
消去の流れ:
正解:D(RDSクロスリージョンリードレプリカ + S3クロスリージョンレプリケーション)
RDSクロスリージョンリードレプリカは非同期レプリケーションでデータを別リージョンに常時複製します。障害時にリードレプリカをマスターに昇格させることで、RTOとRPOの両方を最小化できます。S3のクロスリージョンレプリケーションで静的コンテンツも同期します。
覚えるべき対応 :「マルチリージョンDR + 最小RTO/RPO → RDSクロスリージョンリードレプリカ」のパターンはD3で頻出します。マルチAZ(同一リージョン)とクロスリージョン(別リージョン)を混同しないこと、日次スナップショットではRPOが長すぎることを押さえてください。

急成長中の企業がAWS Organizationsで複数のAWSアカウントを管理しています。コンプライアンス目的で、すべてのサブアカウントからのVPCフローログとCloudWatch Logsを専用の監査アカウントに集約する必要があります。ログは検索・分析のために適切にインデックス化される必要があります。最も適切なソリューションはどれですか?
A. 監査アカウントでKinesis Data Streamsにストリームを作成し、Lambda関数でOpenSearchクラスターに送信する。CloudWatchサブスクリプションフィルターでサブアカウントのログをKinesisにストリーミングする
B. 監査アカウントでSQS FIFOキューを作成し、ログをOpenSearchクラスターにプッシュする。CloudWatchサブスクリプションフィルターでサブアカウントのログをSQSに送信する
C. 監査アカウントの大きなEC2インスタンス上にセルフホスト型OpenSearchクラスターを構築し、Lambda関数でログをプッシュする
D. 監査アカウントでLambda関数を作成し、サブアカウントのCloudWatchサブスクリプションフィルターから直接ログを受信してOpenSearchに送信する
設問の軸 :「マルチアカウント集約」+「検索・分析可能なインデックス化」+「最も適切」の3条件です。
消去の流れ:
正解:A(Kinesis Data Streams + Lambda + OpenSearch)
Kinesis Data Streamsがバッファとして機能し、Lambda関数がデータをOpenSearchに送信するパイプラインです。CloudWatchサブスクリプションフィルターで各アカウントのログをKinesisにストリーミングする構成が、マルチアカウント環境で最もスケーラブルです。
覚えるべき対応 :「マルチアカウントの集中ログ → CloudWatch Logs サブスクリプションフィルター + Kinesis(またはData Firehose)」のパターンはD4で頻出します。SQSは非同期処理向きでログストリーミングには適していない点、セルフホスト型はマネージドの代替がある限り選ばない点を押さえてください。
出典:Amazon CloudWatch Logs — サブスクリプションフィルター

企業がAWS Fargate上でバッチジョブを実行しています。S3バケットにZIPファイルがアップロードされるたびにジョブがトリガーされます。コスト削減のためECSタスクの最小数を1に設定し、S3にオブジェクトが再アップロードされたときのみタスク数を増やしたいです。処理完了後はバケットを空にしてすべてのECSタスクを停止します。バケットではオブジェクトレベルのログ記録が有効です。最も簡単な実装方法はどれですか?
A. EventBridgeルールでS3のPUT操作を検出し、Lambda関数でECSキャパシティプロバイダーの希望タスク数を更新する。別のEventBridgeルールでDELETE操作を検出し、Lambdaでキャパシティプロバイダーをスケールダウンする
B. EventBridgeルールでS3のPUT操作を検出し、ECSクラスターをターゲットとして新しいECSタスクを実行する。別のEventBridgeルールでDELETE操作を検出し、Lambda関数ですべてのECSタスクを停止する
C. CloudTrailに記録されるS3操作に対してCloudWatch Alarmsを設定する。ECSタスク数を増減するための2つのLambda関数を作成し、アラームのターゲットとして設定する
D. CloudTrailに記録されるS3操作に対してCloudWatch Alarmsを設定する。アラームアクションでECSタスク数をスケールアウト/スケールインする
設問の軸 :「S3イベント駆動」+「ECSタスクのスケール制御」+「最も簡単」の3条件です。
消去の流れ:
正解:B(EventBridge → ECSクラスター直接ターゲット + Lambda停止)
EventBridgeはECSクラスターを直接ターゲットとしてRunTaskを実行できます。タスク起動時にLambda関数が不要な分、Aより実装がシンプルです。タスク停止時はStopTask APIの呼び出しが必要なのでLambda関数を使います。
覚えるべき対応 :「EventBridgeのネイティブターゲット」を知っていると消去が速くなります。ECSクラスター(RunTask)やStep Functionsは直接ターゲットに指定できるため、Lambda関数を介す必要がありません。「Lambda不要の選択肢があれば、そちらが最小工数」と判断してください。

企業がCloudFormationでインフラをデプロイしています。デプロイを2つの特定リージョンに制限し、厳格なタグ付け要件を実装する必要があります。開発者は同じアプリケーションの様々なバージョンをデプロイでき、かつリソースがビジネスポリシーに準拠してデプロイされることを保証したいです。最も適切なソリューションはどれですか?
A. 承認済みのCloudFormationテンプレートを使用してStackSetsを起動する
B. CloudFormationドリフト検出オペレーションで未承認のStackSetsを検出し修正する
C. AWS Trusted Advisorチェックで未承認のStackSetsを検出し修正する
D. AWS Service Catalogを使用し、承認済みのCloudFormationテンプレートで製品を作成する
設問の軸 :「リージョン制限」+「タグ付け強制」+「開発者の柔軟性」+「ポリシー準拠」の4条件です。「制限」と「柔軟性」の両立がポイントです。
消去の流れ:
正解:D(AWS Service Catalog)
Service Catalogは承認済みのCloudFormationテンプレートを「製品」として管理し、開発者に提供できます。ポートフォリオに対してリージョン制限やタグ付け要件を設定でき、開発者はその範囲内でバージョンを選んでデプロイできます。「制限」と「柔軟性」の両立が可能です。
覚えるべき対応 :「CloudFormationのガバナンス(リージョン制限・タグ強制・承認済みテンプレートの提供)→ Service Catalog」のパターンはD6で頻出します。StackSetsは「どこにデプロイするか」を制御し、Service Catalogは「何をデプロイしてよいか」を制御するという違いを押さえてください。
出典:AWS Service Catalog — 管理者ガイド
DOP-C02の公式サンプル問題はAWS認定のページで無料公開されています。本番に近い形式で作られているため、まずここで感触をつかむのが最短ルートです。
公式サンプルを解いた後、「あ、この長さが普通なのか」と実感してから問題集に入ると心理的な準備ができます。先に問題集だけ解き始めると、本番の問題文の長さに面食らうかもしれません。
Q. DOPの問題はDVAと比べてどのくらい難しいですか?
問題文の長さと判断の深さが違います。DVAは「このAPIで何ができるか」の知識問題中心ですが、DOPでは「複数サービスの組み合わせでどれが最もコスト効率・運用効率に優れるか」を選ぶ設計判断が必要です。知識量より「消去の基準」を持っているかどうかで合否が決まります。
Q. 問題文が長くて時間が足りなくなりそうです。対策はありますか?
問題文を頭から全部読むと時間を使います。最後の設問文(「最も適切な方法はどれですか?」など)を先に読んでから選択肢に目を通すと、読む量を絞れるのでおすすめです。「最小工数」「最もコスト効率」「継続的に」などのキーワードを先に把握すると、本文を読みながら消去の基準が立ちます。
Q. Tutorials Dojoと日本語問題集はどちらがいいですか?
どちらか一方ではなく、両方使うのが効果的です。Tutorials Dojo(英語)を使ったRedditユーザーの多くが「本番より難しかった」と言います。難しい問題集で練習することで、本番の問題が相対的に解きやすく感じられます。日本語問題集は解説の丁寧さが強みなので、理解を深める段階で使うといいでしょう。
Q. DOPの合格点は何点ですか?
750点(1,000点満点)です。これはAWS認定の共通基準で、DOPも同様です。
出典:AWS認定 FAQs
この記事の例題6問が解けた方は、勉強方法の全体像に戻って計画を整えてみてください。
この記事を書いた人 — スピードスタディ編集部。AWS認定資格(CLF/SAA/SOA/DVA/SAP/DOP)を保有するエンジニアが、AWS資格対策の学習プラットフォーム「スピードスタディ」を開発・運営しています。この記事の筆者はDOP(DevOpsエンジニア プロフェッショナル)を782点で取得しました。
記事内の試験情報はAWS公式ドキュメントに基づいています。最新情報はAWS公式の認定ページでご確認ください。
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